4月になれば

コロナウイルス感染拡大を防止するため
合唱の練習がお休みになってから、2か月近くが経とうとしています。

合唱の練習というのは、まさしく「3密」にあてはまってしまうものであり
残念ですが、本当にしかたがありません。

常にマスクをつけて行動し、できるだけ接触を避けるように生活をしていると
満開になった桜を見ていても
なんだかガラス越しに見ているような
季節や時の流れが止まってしまったような感じがします。

実は、4月になれば、と思っていました。
また練習が始まるのではないか、と期待していました。
でも、今回のコロナウイルスは、そんなに簡単なものではありませんでした。

7月末まで練習のお休みが決まり、しかたがないことだとわかってはいても
残念な気持ちがピークになってしまったのです。

そして、だから、行ってきました。
3密から最も遠い場所へ!

壁はなく、そして1人!

水平線を見て走り出す(海あるある?)
そして叫ぶ(これも?)
「コーローナーウーイールースー」
「どっかいけえーーー」(酸欠)

海へ行って元気を出そう、と思ったわけでもないのです。
ただただ、広いところへ行ってみたくなりました。

海はあいかわらず、海そのものであり
広くて、開放されていて、ウイルスなんて無関係で
久しぶりに深呼吸ができたような気がします。

この時期を利用して前向きなことを、とまでは
まだ気持ちが追いつきませんが
それでも「今できることをしよう」と、少し思えるようになりました。

最近は、合唱も聴いたりしていませんでした。
緊急事態宣言が出た日に、終息までの長さを感じて怖さや残念さが押し寄せました。

合唱の練習の始まりはいつになるんだろう?
本当に始められるのかしら??
・・・
その時、私の中に響いたのが
「きっとまた会おう あの町で会おう」「僕らの約束は 消えはしない」
第3回演奏会 男声合唱の『群青』の一節です。
やっぱり歌に励まされました。

自分ができること、それは「やめること」です。
今まで、1月2月のカレンダーを見ては
「この頃は合唱の練習があったのに」とか「演奏会までは忙しかった」とか
思い出してばかりいました。
それは、とりあえず、やめてみます。

桜の木にはさくらんぼが実り、銀杏には新芽が出てきました。
(ちゃんと銀杏の葉の形なのがかわいい)

ウイルスは怖いし、なかなか身動きがとれませんが
これから先の季節へ向かって、前を向いていきたいです。