届けたい

男声合唱の『群青』は
東日本大震災で被災した
福島県南相馬市立小高中学校 平成24年度卒業生と
音楽教諭の小田美樹先生によって作られた曲です。

原発事故の影響により
全国にばらばらに散っていってしまった同級生。
その同級生を想い、生徒たちが発した言葉を
先生がまとめて、この歌詞ができあがりました。
中学生が作った歌ですが
シティコーラスの大人な男声合唱で聴くと
歌詞の意味に、さらに深みが増すような感じがします。
「また会おう」という前向きな歌詞で終わりますが
少し悲しみが残るような気持ちになります。

女声合唱の『種』には
「あぁ あなたが今 ここに生きている」という歌詞があります。
でも私は、この部分でいつも
もう会えなくなってしまった人を思い出してしまいます。

歌は自分の気持ちを伝えるもの
伝えたい何かを持って歌っているからこそ
その歌声が心に響いてくるのでしょうか。
一人ひとりがそれぞれの気持ちで
「届けたい」という思いはひとつに、練習をしています。

ずいぶん昔(といってもいいくらい前)の話になりますが
「歌で求愛をした」人に会ったことがあります。
その話を聞いたとき、あまりに驚いて
聞きたいことがドッと湧き上がってきたのですが
外国の方だったので全く聞けず…(英語力)(*’ω’*)
本(漫画?)のとおり「窓の下に行って歌った」らしいです。
「伝えたい」「届けたい」という気持ちがあふれた歌、
聴いてみたいな、と思いました。

でも、もしも万が一、そんなことをしてもらっていたとしても
聞こえなかったらどうする??
聞こえても、意味がわからなかったらどうする??
日本だとしたら、何の歌であれば「求愛ソング」になるんだろう??
…歌だったらいいかもしれないけど、楽器とかだと
通報とかされてしまうんじゃ??

こんな雑念が一気に湧き上がってくる私には
来世でもおそらく、そんなチャンスはないことでしょう(*’ω’*)

明日からは2月、いよいよ本番まで1週間となりました。

ドレスの準備もしなくては…Tシャツも出しておかなくては…
演奏会本番は、緊張するような、嬉しいような…
練習のとおりに歌えるかな、教えていただいたことを忘れないかしら
心配も多いですが(*’ω’*)
来てくださるお客様にお会いできるのを楽しみに、練習に励みたいと思います。